小説「背中を預けるには」
「背中を預けるには」の本編3部作を読了しました。
すっごく面白かった!! 最高でした…。
長いのに全然それを感じずに、気づいたら読んじゃってたみたいな読書体験て、いいよねえ。
ところで、読み終わってしばらく経った今でも、印象に残ってるレオリーノのセリフがある。
「~~が私を傷つけたのではなく、私が勝手に傷ついたのです。」(細かい部分は違うかも)
このセリフを最初に読んだときはもう…「・・・!!???」だったな。私だけかも。
素直に、すごいなあと思った。誰かに何か言われたときに、自分は傷つくけど、一般的にはそんなことない、ってこと、あるよね。
自分個人の事情があるからこそ、そこに呼応して傷つくけど、相手に他意や悪意はない。
それをちゃんとわかっているんだレオリーノは。傷つく原因は自分の中にこそあるってことが。だからこれは自分の問題なのだということが。自分と向き合う必要があるんだってことが!!(熱い)
辺境伯のご子息、人間レベルがたけぇ・・・。
この魂の尊さ、気高さが、うんと年の離れたグラヴィスにも釣り合ってるんだろうな。
あと、グラヴィスがまとう香りの描写が結構あるんだけど、それは特別な香料を練りこんだ石鹸の香りだということで。
その石鹸、販売してくれませんかね・・・?欲しい!!!!!
冬の森の香りの石鹸、欲しい!!!!石鹸じゃなくても全然いい。その香りに包まれたいだけなのですー。
ちなみに私はグラヴィスのお目目が大好きなんですが、先日その瞳の色と同じ色のバスソルトを見つけてしまったんですよ。うふふ。
で、買った日に早速入れるじゃないですか。
そしたらなんと・・・びっくりですよ・・・。
レオリーノの瞳の色が出現!!!!!!!!!???
いやいや…まさかうちの湯船でグラヴィス×レオリーノが邂逅するとは思わないじゃん
・・・?
何が言いたいって、もうただただ一言、最高、って話さ。
おわり。
漫画「同級生」
中村明日美子先生の「同級生」を読みました。
実は、私は同作は映画から入りました。そして野島健児さんのファンになり、野島さんが出演しているドラマCDをツタヤディスカスの無料お試し期間中に借りまくって聞いていたりしました。
それはいったん置いといて、映画が素晴らしくてドラマCDも素晴らしくて、原作だけ未読だったので、買って今さらながら読んでみました。
原作も素晴らしいですね…。最初は取っつきにくかった独特な絵柄も、今となってはこれじゃなきゃダメだ!という感じさえあります。
なんとも言えない色気がありますね。
私のお気に入りは、やっぱり佐条がビール飲んじゃってからの一連の流れかなあ。
ていうかまず佐条って、すごく勉強ができて頭が良いキャラクターなんだけど、
かといって、ルールはルール!的な杓子定規なガチガチに頭固い系なわけじゃなくて、
冒頭の合唱祭で草壁が涙流しちゃって走って逃げだしちゃったときは躊躇いなく「草壁
!」とか叫んで、みんなが注目してる中後を追いかけて行っちゃうし、
もちろんビールも躊躇いなく飲んじゃうし、
ビール飲みほした後の紙コップも躊躇いなくポイ捨てしちゃうし(これはダメなんだけどまあ置いといてー)
女子の告白シーンに耐えかねて出てきちゃった後、酔っぱらって公園の砂の上に大の字に寝転がっちゃったりして。
なんかいいよね。草壁が佐条気になるの、わかるなあ。何考えてるのか、もっと知りたい、もっと話してみたい、近づきたいって、思わせる何かがあるよね。
やっぱり好きな作品。こういうの、もっと読んでいたいなあ。
おわり。
漫画 おはよう、楽園くん(仮)/今日もおはよう、楽園くん(仮)
中村明日美子先生の、「おはよう、楽園くん(仮)」と、
その続編「今日もおはよう、楽園くん(仮)」を読みました。
新感覚の漫画!!楽しかった~…もっと読み続けていたいのに!読み終わってしまったー。
最初読者が楽園くん(仮)の友達みたいな設定なのかな?と思ってたんだけどね、違ったようふふ。(意味深)
男子高校生の日常に私は入り込んでしまえるのです…ひひひ(不審者)
楽園くん(仮)を常にコマで追いながら進んで、楽園くん(仮)と会話してる人物(←これが自分だと最初思っていた笑)がたまーに頭部だけとか映ったりする。
なんて言えばいいのだろうか…
その人物を通して、ちょっと当事者気分になれる感じがする笑
一般的に多いのは、読者が客観的な立場で登場人物を見ながら読み進めていくスタイルだと思うけど、
この漫画は、楽園くん(仮)のお相手の存在が四角い吹き出し内のセリフにしか現れていないので、楽園くん(仮)と読者の距離がちょっと近いんですよ。
だからちょっと不思議な感じ。新しいスタイル。
内容はというと、これは…甘酸っぱい!
でも甘酸っぱいって言っても、とても自然なんですよ。これ見よがしじゃない。
楽園くん(仮)の日常の中でナチュラルにドキドキを感じるんですよ、読んでると。
それに、日常っちゃ日常だけど、たまに日常じゃないスポットがあったりして?
私のお気に入りは、小っちゃい洞窟みたいな岩陰みたいな所で雨宿りするシーン。
どきどきキュンキュンしながら読んでました。
実は彼らを囲むあの岩はね、なんと私なんですy(ホラー)
ただ楽園くん(仮)っていう名前がもうそういうものとして進んでて、地味に謎のまま。笑
楽園くんもそうだけど、(仮)も、どういう意味?笑
その辺りは触れられていないのでわからないけど…
楽園くん(仮)、好きです。
おわり。
推しに会いに行ってきた!
昨日は私の推しの一人、声優の林勇さんに会いに行って参りました。
勇さんがフォトエッセイを出されたということで、
手渡し会というイベントを開催してくれたんです。
人生で初めてでした。対面で推しに会うというのは。
一瞬の出来事なんだけど、何度も思い返して…
にまにましながら幸せを反芻します。
・・・好き!!笑
ああ…推しと会話してしまった…
信じられない・・・そういえば名前聞いてくれたなあ…え?何が起きたんだっけ…?
…思い出そう、メモメモ。
まずなぜかタイミング的に自分が待ち列の先頭になった。開始30分前。
並んでる間、とりあえず自分が何言うかだけ考えておいて、
ひたすらそれを脳内シミュレーションしていました…
そして!さあいざ開始!スタッフさんに通される!!
よしまずは(脳内台本通り)元気よく挨拶!
『こんにちは!』(いい感じに言えた…!)
勇さん『こんにちは〜!』
目の前に推しが存在……言葉が出てこない……
『う、嬉しいです!』(目が合って恥ずかしくなってしまい…思わず笑ってしまったトピネネ←私です)
『どうもありがとう!(にこ)』(ああ…来て良かった…!)
と、ここで!予想外の展開スターツ!!
勇さん『あれ?始めまして?』
(!!???な、なに!?え!?どういうことだ!?ファンを覚えていることを前提とするようなことを仰っている!??)
『は、はい!』
勇さん『えー!ありがとう!何で知ってくれたの?』
(ひいぃぃ〜〜〜!!!か、会話になっている!なんか思ってたのとチガウ!!こんなに話していいの!?)
『えっと…マイキーです!』
勇さん『あ〜!』
『あと田中も!』(ハイキュー)
勇さん『おお!ありがとう!』
ここで!スタッフさんによるトピネネ人生初!
所謂はがしを体験!!
だがしかし!!ここまで来たら滑り込みでもう少し話したい!!
『あの!生配信で、名前呼んでいただけて、嬉しかったです!』(よし言えた!)
『おお!お名前は?』
『〇〇です!』
スタッフさん『は〜いありがとうございました~』
勇さん『ありがとね~!』
~終了~
ものの数秒だよ。でも、会いに行って良かった…!
きっと、何回かこうして足を運ぶことで、名前と姿を覚えてもらえて、名前も呼んでもらえるようになるのかなあ~なんて、思いながら…
スタッフさんにもありがとうございましたと伝えて、会場を後にしました。
推し事っていいね!
ありがとうございました…!
余談:推しに会うときは、推しの視界に自分が入るわけだから、しっかり良き状態で会いにいくべきだ。これ大事。
おわり。
母性 ネタバレなし
こないだの土曜に映画「母性」を観に行ってきた。
大地真央と高畑淳子の存在感と演技がすごすぎて、それが一番のインパクトだった。
伝わる演技って圧巻だなあ。
話を追うために画面を見るんじゃなくて、目が離せなくてじっと見入ってしまうと言う方がしっくりくる。
まばたきなんかできないよ。
(ドライアイだからせざるを得ないんだけどさ私は。もったいない。)
娘属性が強めのお母さま大好きな女性(戸田恵梨香)が、期せずして母になってしまったときのモノローグが独特すぎて
「え?なんて?」
って感じなので必見。
印象的なのは、自分自身の気持ちをも母の意見で上書きしてしまうところ。
意外とリアルなんじゃないかな。その気持ちはわからなくはない。
ただそれが、結婚相手の選択をも、ってところが象徴的だった。
映画を通して、いつまでも「娘」であり続けたいという強い気持ちの存在は伝わった。
ただ・・・母性がどうのこうのというより
「え、この男なんなん」と。
「は?」と。
皆が思うことだろう。
そして、結構現実世界にこういう人はいると思う。
思い返すと、フィクションっぽい感じで 現実にはありえなさそうな内容に見えても、
意外とリアルなのでは…と思う映画でした。
おわり。
ザリガニの鳴くところ追記 ネタバレなし
昨日、映画「ザリガニの鳴くところ」の感想を投稿した後になって、 なんだかよくないことばかり書いちゃったかなと思った。
他にもあの映画を観て思ったことはあるので、そちらを追記しようと思う。
私には好きな・憧れの環境というのがあって、湿原とか、自然豊かな湿地での生活っていうのはよく海外ドラマを見ていていいなあと思うんですよね。
木漏れ日が降り注ぐ中、池をボートで移動しておしゃべり、みたいなやつ。素敵。
この映画は、そういう環境を画面いっぱいに、観客が自然を浴びられるように綺麗に描いてくれていて、湿地の空気感が心にちゃんと残った。
ストーリーとの関連でいうと、主人公がテイトと羽を使ったコミュニケーションをするシーンとか、 お互いの気持ちを確かめるような会話の後、突如起こった木ノ葉旋風(唐突なNARUTO)の中幸せそうに笑い合うシーンでは、
自然の綺麗な部分が主人公の幸せな気持ちを美しく引き立てていたと思う。
それから、弁護士のおじいさまの裁判での弁論は見応えがあった。
終始落ち着いていて冷静。それでいてあたたかい。
たまにドラマで描かれる弁論では陪審員の気持ちを煽るような感情的な訴え方がされることがあるけど、そういう感じがまったくなかった。
それでちゃんと人に伝わるんですよ。ねぇ~。(誰)
映画のどの部分が心を打つのか、何をもって良かったと思うのかは観た人それぞれによって全然違うと思うから、まずは観てみないとね。 私は上に書いた部分が良かったと思ったな。
それではまた。おわり。
ザリガニの鳴くところ ネタバレはある
こないだの日曜に映画「ザリガニの鳴くところ」を観に行った。
映画を見る前に気分を高めて(?)いくのが好きなので、
今回もYoutubeでネタバレなしレビューしてる方の動画を見てから期待感を高めていざ朝出陣。
これは…ちょっとハマらなかったかもしれない。
まず隣のおじさんが途中から寝ちゃってたんだけど、まあ寝ちゃう人いるかもなって感じはした。
基本的に予告にあるようなミステリー要素はそんなに強く押し出されてなくて、少女の成長を追っていく感じなんだけど、
途中でああー結末こうかなーってピンときてしまった…。厳密なセリフは覚えてないけど、「終身刑でも死刑にでもなんでもすればいい。私は証言台に立たない。そんなの絶対に嫌」的な内容のこと言ってて、
いやー自分の命かかってるときにそんな毅然としていられる?ほんとに死ぬかもしれないんだぜ?って思いながら…「あーこれは…やったんじゃないかなあ」と思ってしまった。んでやってた。うわあ。でテイラーの「誰も私(の犯行)を見ていない」っていう内容の歌が流れて終わってしまった。やっぱりかあ。
一般的に多くの人が経験するのとはまったく異なる成長過程を辿っていて、自然と共存してきたっていう背景は影響していると思うけど、やっぱりちょっと入り込めなかったなあ。
これはやはり映画だからなのかな?原作読んでたら違ったんだと思う。
とりあえず主人公の精神が強くて私とは違うなあなんて思いながら一歩引いて観ちゃった。
たぶん原作読んでたら全然違った感想になってたのかな。そんな気はする。もうちょっと少女に入れ込めてたんじゃないかなあ。
この物語についてメッセージを伝える方々はよく、少女の成長に感動した!って言っていて、たしかにその側面はあると思うけど、私はそこまでの気持ちにはなれなかったから…(あれ、それとも私ってサイコみあるの?)
おわり。